青森県旧67市町村の美味いものを記事にしていく企画の第25回。

 今日(こんにち)、八戸市から盛岡市へ自動車で移動となればE4A 八戸自動車道の利用が一般的だが、高速道路を使わず移動となればどうだろう。
 国道104号−国道4号という国土交通省直轄国道リレーが教科書的な模範解答かもしれないが、八戸藩の参勤交代路の流れを汲む「登り街道」もまたドライブルートとしては面白い。

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 「登り街道」は八戸から南郷、軽米町晴山、猿越峠と経て二戸市堀野に至るルートである。南郷から晴山までの約12kmは八戸市道・軽米町道となっているので道路地図上での存在感は国道に比べると薄いが、営業のバンや貨物トラックの往来もあって藩政時代以来伝統の八盛間の街道という風情がある。
 今回ご紹介の「いろり亭」も「登り街道」沿いに広大な駐車場を擁し、幹線国道沿いのドライブインのような面影がある。

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 いろり亭に寄った11月某平日、駐車場には地元八戸ナンバーを筆頭に盛岡に岩手、シルバーフェリーで来たのか遠く室蘭ナンバーのクルマも停まっており、街道沿いの店らしく長距離客にも愛されているのだろう。店内テーブル席は満席で、奥の座敷席に通された。

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 街道沿いのドライブインらしくラーメンに丼に定食と色々メニューの選択肢が多く、辛味噌ホルモンラーメンやホルモン定食もおすすめとなっている。私が入店するタイミングで駐車場に滑り込んできた盛岡ナンバーのサラリーマンは焼肉定食を即決していた。
 肉系も非常に気になるが、初冬の南郷なら名物の新そばを食いたい。おすすめの「ぶっかけそば(冷たい)」を注文する。お昼の2時までは小ライス(という名の普通盛りライス)も付いてくる。

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 うまいんだなあ。
 蕎麦は乱切りというやつだ。平打ちのうどんみたいな麺と細い麺が混在していて独特な食感。南郷の他の蕎麦屋にも入ったことがあるが、乱切りではなかったような。揚げ玉がアクセントになっていて良い。
 などと調子に乗って勢いよく食ってたら、山菜と蕎麦の保護色に隠れていたワサビの塊を食ってしまってむせた。焦ってはいけない。

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 ライスが付いてくるので追加で注文していた「ネギまみれ餃子」。10個入って420円で、普通の餃子(6個)450円より4個多くネギまみれなのに30円安い謎メニューである。次は普通の餃子を頼まねばならない。
 味もさることながらとにかくボリュームがある店である。

 国道340号で南郷中心部を抜けてすぐ「→二戸」の青看に従って市道に折れて間もなく。南郷ICから降りても5分くらいだろうか。
 ランチタイムは紙カップにホットコーヒー1杯のセルフサービスもある。「登り街道」に伝馬継所があったのは南郷の市野沢なので、昔からこの辺りで旅人はメシを食ったり茶を飲んだりしたのだろうなあ。

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