昨年1月下旬の受信電力の割にAABの受信品質が悪いのは花輪の混信か?という記事で、AAB親局の29chが受信電力が高い割に品質が伸びないことは、同一周波数のAKT花輪局が微弱ながら混信してるのではないかという仮説を立てたわけだが。

2022_02_19 21_07
AKTは定期的に放送休止を取ってくれる】

 いよいよAKTが放送休止のタイミングである。
 AKTが放送休止に入ると同時に、AABの受信電力がガクンと下がってC/Nが向上すれば、仮説はほぼ正しいものと思われるが、いかに。
 まずは放送休止前、2月19日昼間の秋田・山形の8波受信データを。

秋田・山形8波受信データ(2021/2/19)
FEM表示画面表示値
21秋田テレビ(AKT)
AntLV=55
POWER=-47dBm
C/N=21dB
BER 1.00E-5
29秋田朝日放送(AAB)
AntLV=51
POWER=-42dBm
C/N=19dB
BER 1.38E-4
35秋田放送(ABS)
AntLV=35
POWER=-54dBm
C/N=13dB
BER 2.20E-2
48NHK秋田
AntLV=14
POWER=-63dBm
C/N=5dB
BER 2.20E-2
34NHK山形
AntLV=5
POWER=-65dBm
C/N=2dB
BER 2.20E-2
18山形テレビ(YTS)
AntLV=22
POWER=-52dBm
C/N=8dB
BER 2.20E-2
20テレビユー山形(TUY)
AntLV=17
POWER=-54dBm
C/N=5dB
BER 2.20E-2
27さくらんぼテレビ(SAY)
AntLV=5
POWER=-60dBm
C/N=1dB
BER 2.20E-2

 本命AKTAAB復調し、ワンセグ復調ABSNHK秋田YTSTUY

 山形軍団のワンセグ復調も秋以来か。
 電波伝搬の季節としては冬は明けたということかもしれない。

 ですけどね。

AKT BREAK
【停波する気配のないAKT

 JOBI-DTV秋田テレビデジタルテレビジョン、とコールサインを読み上げて放送終了を宣言し、カラーバー画面になるものの、待てども待てども放送が終わらないので、番組情報を取得すると映像は1080iで音声もステレオとなっている。

 電波の送信は止めないパターンか。AKTさん。

 仮説を確認するための実験、できず。
◆仕方ないのでシミュレーションでもする
陣場岳と陣岳
陣場岳陣岳の雄姿】

 過去に山岳回折で津軽にAKTの受信をもたらしそうな峰々のシミュレーションを実施しているが(第1回は陣場岳第2回は小岳第3回は岩木山第4回は陣岳第5回は尻高森第6回は無名尾根と長慶森第7回は烏帽子岳と雷岳第8回は田代岳)、シミュレーションの精度を上げてみた。

 というのは、いよいよこの4月からフジテレビジョンもTVerでネット同時配信を開始するということで、インターネット環境さえあれば青森県内でもフジ系同時視聴が可能になる。
 
 放送のネット同時配信で、文化としての遠距離受信は廃れるだろうと思っている。
 情報格差是正実現という素晴らしい進歩であるが、情報格差の存在は、遠距離受信に励む者たちの探求心の原動力であったことは否めまい。

 遠距離受信文化も完全に廃れるとは思っていないが、少なくとも最良の受信状態の地上アナログ放送に精細度で劣るワンセグ遠距離受信では、ネットに太刀打ちできまい。
ABSanajusingamen
【アナログ放送時代、当地で映っていたABS秋田放送11ch(再掲)】

 最低限、フルセグ遠距離受信の実現と、今後開始するであろう地上4K放送での遠距離受信の可能性を示せなければ、遠距離受信に興味を持つ者は増えまい。

 まだ方式も定まっていない地上4K放送を無線工学的にシミュレーションするのは困難であるが、山岳回折の伝搬路を示しておくことは今でも出来るはず。
 私が秋田テレビ地デジ山岳回折遠距離受信に踏み切ったのも、旧方式の地上アナログ放送のVHF局・秋田放送の実績があったからである。

AKT山岳回折推定受信電界強度図
【高精度(当ブログ従来比)シミュレーションを実施した】

 ということで、Radio mobileの設定を英文を読みながら研究し、当ブログ従来比最高精度の伝搬シミュレーションマップを制作した。

 Google earthに落とし込んだシミュレーション図を紹介する予定はないが、これまでに秋田テレビフルセグ遠距離受信に成功した地点はすべてドンピシャでシミュレーション結果の中に入った。

 陣場岳のように、山頂以外でも周辺の尾根で回折可能な嶺もあれば、かなりシビアな幅で回折する嶺も存在していることが判明したのである。

 リモコンの┐魏,擦フジテレビ系が受かる地域は津軽地方に存在しているのだ、ということを示す新年度でありたい。

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