秋印
【「秋印」の文字に目が反応した】

 仕事帰りに青森市内のスーパーで半額シールが貼られた辛子明太子を目にした瞬間、「秋印」の文字に身体が反応してしまった。
 AKTなりAABを見ていれば、土日に流れているのをよく見かける「秋印」のCMだが、この社名を青森県で知っている人は少なかろう。

 辛子明太子を肴にビールを流し込んだら陣場岳が呼んでいる気がして、猛吹雪の西郡の田んぼを抜けて観測しに行った3月6日昼間の秋田・山形の8波受信データを。

秋田・山形8波受信データ(2021/3/6)
FEM表示画面表示値
21秋田テレビ(AKT)
AntLV=48
POWER=-49dBm
C/N=18dB
BER 2.46E-3
29秋田朝日放送(AAB)
AntLV=51
POWER=-42dBm
C/N=19dB
BER 3.58E-4
35秋田放送(ABS)
AntLV=38
POWER=-54dBm
C/N=14dB
BER 2.20E-2
48NHK秋田
AntLV=5
POWER=-66dBm
C/N=2dB
BER 2.20E-2
34NHK山形
AntLV=5
POWER=-65dBm
C/N=1dB
BER 2.20E-2
18山形テレビ(YTS)
AntLV=12
POWER=-55dBm
C/N=4dB
BER 2.20E-2
20テレビユー山形(TUY)
AntLV=0
POWER=-57dBm
C/N=5dB
BER 1.00E-0
27さくらんぼテレビ(SAY)
AntLV=5
POWER=-60dBm
C/N=1dB
BER 2.20E-2

 本命AKTAAB復調し、ワンセグ復調ABSのみ。

 とにかく今日はもの凄い強風が吹き荒れており、アンテナが揺れる度に小さくブロックノイズが出たり消えたりしていたが、映像断はなく、ギリギリ持ちこたえた感じ。
 C/NもBERも数値は悪いがAKTが映っていればそれでよい。

abaojiichan
ABAが独自編成で「TVタックル休止」】

 ABAがマスターズ陸上記録保持者の田中博男さんの特集番組をやっていて、AABは秋田ローカルで何をやってるかなと思ってEPGを開いたら「ビートたけしのTVタックル」だった。
 そんなことより気になったのが「2022超激ウマ大捜索!ラーメン食べまくりバトル」の方。

 青森のABAは14:50から、秋田のAKTはちょっと早くて13:00から。って違う、そうじゃない。
 AKTの方にのみ躍る3月11日は秋田ラーメン総選挙の文字である。

akitaramen
【3月11日はAKTの「秋田ラーメン総選挙」をご覧ください】

 まあ、この存在は去年から知っていて実は青森県から投票したのであるが。
 昨年は上位に煮干系が多数ランクインし、“本場青森の煮干し系ラーメンにも負けない”などのコメントで津軽衆の心をくすぐるような青森リスペクトを醸し出してくれる演出もあったりして、秋田県は良い奴だよなと。

 ちなみに私が投票したのは能代の十八番である。
AKTを遠距離受信していると秋田に興味が湧いてくる
DSC_3906
【男鹿半島の名勝 二ノ目潟と戸賀湾】

 2月中旬、久しぶりに男鹿半島に行ってきた。

 例によって秋田道 八竜ICで降りて秋田県道42号で南下するのが青森から男鹿方面への最速ルート。
 前回は大潟村を縦断して払戸や船越に行ったが、大潟村から県道54号で西に向かって野石方面に向かう景色は、金木や中里の新田地帯を抜けて木造や車力の屏風山に行く景色と瓜二つであった。

【八郎潟・野石橋から望む男鹿市野石】
【山田川・山田橋から望むつがる市菰槌】
【広大な低湿地の西側に、男鹿半島では能代砂丘、津軽平野では屏風山が連なる】

 津軽平野も八郎潟も、干拓地、広大な水田、砂丘、日本海と揃うのだから無理もない。
 津軽平野では古十三湖の低湿地と屏風山砂丘の境目を縁取るように菰槌、舘岡、牛潟、車力、富萢などの集落が連なっているが、男鹿半島でも同じように八郎潟と能代砂丘の境目に芦崎、五明光、野石、福米沢、角間崎などの集落が連なっている。

 低湿地の土地利用は津軽平野も八郎潟も水田一辺倒という感じだが、屏風山も能代砂丘もメロン栽培が盛んであり、2022年現在ではどちらの砂丘上も日本海からの強風を利用して風力発電の風車がズラっと並ぶ景観を呈しているところまで似ている。

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【秋田では県魚ハタハタの天敵として肩身が狭そうなタラ】

 一方で青森県では下北の脇野沢の漁が冬の風物詩として定着し、じゃっぱ汁に子和えといった郷土料理も豊富なタラが、秋田県では県魚ハタハタの天敵として扱われており、自然の地形や気候、生物は似通っていても、人が作った文化はやはり違うのだな、と。

 こちらによると、秋田の歴史にハタハタが登場するのは16世紀頃とある。
 無論、16世紀より前から秋田の浜辺で暮らしていた人々はハタハタを捕まえて食べていただろうが、しょっつるが初めて作られた記録も江戸時代初期頃(17世紀)だというので、ハタハタの味噌田楽とかしょっつる鍋といったおなじみの秋田の食文化が普及していくのは秋田藩成立以降なのかもしれない。

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【生きて泳ぐハタハタは初めて見た】

 明治維新以降、中央集権国家に移行して「日本」という国が一つにまとまっていったと思うのだが、津軽のタラと秋田のハタハタへの向き合い方の違いは、まさに江戸時代の幕藩体制すなわち地方分権時代に根っこがある文化のように思う。
 
 津軽平野と屏風山、八郎潟と能代丘陵で、今では景観も産業もほとんど似ているが、地方分権時代に弘前藩と秋田藩という二藩で暮らす人々がそれぞれ生み出した異なる文化が、今も根付いていることが興味深い。

 放送のインターネット同時配信で、青森ではフジテレビ、秋田ではTBSの東京との同時視聴が実現する日が間もなく来ると思われるが、なんだか中央集権的にも感じるのである。
 無論、空白系列を求めて遠距離受信すること自体が中央集権的な行動なのだろうが、同じ系列でも例えば今日のABAAABのように青森と秋田で番組が違うというのは地方分権的でもあり、文化の違いを生み出すような気がする。

DSC_3948
【鈴木水産のハタハタ寿司を買って帰宅】

 まあ何が言いたいのかというと、かなり無理矢理こじつけだけど、遠距離受信って面白いよね、と。
 年末年始に初めてCMを見て衝撃を受けた八森・鈴木水産のハタハタ寿司をお土産に青森に帰着。
 食い物の味付けなんかは津軽と秋田はやはり非常に似ているので、美味い。

 早くコロナが収まって、秋田に行きやすくなれば良いのだがなあ。

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