DSC_4082
【北津軽郡中泊町某所にて】

 わかる人にはわかる、ここは北津軽郡中泊町、それも旧小泊村ではなく旧中里町の某所である。
 最寄り駅でいうと、津軽鉄道の深郷田駅になる。
 先日AKTが受信可能と報告した旧金木町の藤枝の地点は川倉駅が最寄りになるので、ここは2駅ほど終点の津軽中里寄りとなる。
 標高は約2m。アンテナマストで2m稼いで、受信高は約4mである。
 
 旧中里町は津軽半島で海に面さない内陸自治体であったが、ここは元は古十三湖の範囲であって標高は非常に低い。ほとんど海辺に居るのと同じくらいの標高しかなく、実際、この横を流れる新河の標高は地理院地図で見ると「マイナス」すなわち海抜ゼロメートル地帯という状況ですらある。

img20220322153007115
【陸奥湾側でほぼ同緯度の地点】

 ちなみに、津軽半島の脊梁たる通称・津軽中山山脈を挟んで、陸奥湾側のほぼ同緯度の地点は青森市と東津軽郡蓬田村の境界にあるJR中沢駅付近になる。
 青森と蓬田の境界付近で国道280号バイパスは標高4m前後、旧国道280号で標高2m前後だが、クルマで北向きに走行しても函館局が復調したことはワンセグを含めても無い。

 中沢駅で函館山からの距離は90kmあり、バイパスを走行するクルマのフィルムアンテナの受信高が5mだとしても、函館山からの推定見通し距離は89.53kmだから、見通し外になる。だから受信できないのが普通である。

 とはいえ、一軒家が屋根の上とかコンクリート柱にアンテナを付けて受信高10mを稼げれば、見通し距離内(推定93.3km)には入るので受信可能性が出てくる。

 とまあ前置きは長くなりましたが、山岳回折による遠距離受信のお時間です。
品岳中里
【画像はクリックで拡大します】

 もはや隠す気すらないが、中里のピュアのすぐそばのこめ米ロードの駐車帯が受信実験地。
 東津軽郡今別町と外ヶ浜町蟹田の境界にある品岳という標高446mの山による山岳回折で、函館山にある函館局の受信が可能と踏んだのである。
 カーナビでTVhに合わせながら現地に近づくとワンセグ復調成功
 高まる期待感。

DSC_4091
【マスプロ電工 LS56はここで初投入した】

 弘前市三和でAKTの受信を成功させたのと同じ、LS56である。
 ここ中里で先に函館波に挑戦した後、弘前三和に移動したのである。

 (たぶん)日本アンテナ製の4素子アンテナ・AU5FSPではなくLS56を投入した理由は、函館波狙いだったからである。
 前回「秋田波の遠距離受信はフジ系の秋田テレビさえ受信出来れば他は無くても良いから楽なんだよな」と書いた理由も、感の良い方ならもうおわかりだろう。

 テレビ北海道(TVh)北海道文化放送(UHB)の伝搬路、微妙に違うんだよな。

函館7波受信データ@中里(2021/3/20)
FEM表示画面表示値
HBCNKST北海道放送(HBC)
AntLV=29
POWER=-66dBm
C/N=11dB
BER E-2
STVNKST札幌テレビ放送(STV)
AntLV=59
POWER=-56dBm
C/N=22dB
BER 0.00E-0
HTBNKST北海道テレビ放送(HTB)
AntLV=48
POWER=-57dBm
C/N=18dB
BER 1.37E-3
uhbnkst北海道文化放送(UHB)
AntLV=61
POWER=-55dBm
C/N=23dB
BER 0.00E-0
TVhNKSTテレビ北海道(TVh)
AntLV=23
POWER=-67dBm
C/N=8dB
BER 2.20E-2
GNKSTNHK総合・函館(JOVK)
AntLV=37
POWER=-58dBm
C/N=14dB
BER 2.20E-2
ENKSTNHK Eテレ函館(JOVB)
AntLV=66
POWER=-53dBm
C/N=25dB
BER 0.00E-0

 STVHTBUHBEテレ函館フルセグ復調したものの、HBCTVhNHK函館ワンセグ復調に甘んじる結果だった。

 UHBキタ────(゚∀゚)──── !!
 TVhコネェ──(´・ω・`)── !!

 受信できたのは渡島福島局ではなくUHB函館局(25ch)である。
 品岳の山岳回折による遠距離受信成功だ!

 前向きにとらえるのなら、UHBSTVEテレBERが0.00E-0のエラーフリーという非常に素晴らしい成績を収めただけに、品岳の山岳回折も有望であることは間違いない。

 ただ、TVhワンセグ止まりだったというのが悔しい。
 負け惜しみになるが、マストを伸ばしてハイトパターンを変える余地がまだあることや、アンテナをLS206TMHなどの上位高性能モデルに変えるとか、ブースターを45デシモデルに変えるとか、投入すべき受信機材の伸びしろがまだあることは挙げておきたい。
 駐車帯の中でも場所を変えればTVhが受かった可能性もあるかもしれないが、所詮負け惜しみ。


 aomori226、津軽平野の集落地でテレビ東京系・テレビ北海道(TVh)の受信を近い将来に成功させるとお約束しましょう!

 UHBの受信成功を以て、確かに欠落系列波は1つ解消したが、津軽平野に乾いて響き渡ったUHBの北海道の天気予報の音声を胸に、臥薪嘗胆である。
 「田んぼの真ん中で受信できました」なんて言ったところで、「じゃあ人の住んでる場所で受かるのか」と言われてしまうからね。
 弘前市三和の新和郵便局の目の前でAKTを受信してみせたように、五所川原市金木町藤枝の人家の目の前でAKTを受信してみせたように、津軽平野の集落でTVhの受信をしてみせましょう!
 念のため、異常伝搬ではないことを示すため例の図も貼っておこう。

duct2
William R. Hepburn氏のラジオダクト予報のページの予報図】


blog_rankingクリックでブログランキングに投票!