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【弘前市岩賀二丁目のファミリーマート弘前岩賀店】

 岩賀のファミマ──かつての岩賀のサークルKの駐車場といえば、AKTがガラケーで容易にワンセグ復調する場所として知られていた。
 矢沢での実験を経て岩賀のファミマに到着するころはちょうど12時台であり、北和徳工業団地で働く従業員やその他工事関係者などの車両で満車状態が続いており、ここで受信実験を行うのが迷惑な状態であった。

 が、とりあえずササっとAMP-UKに電源を投入してLS56を手で高く持ち上げるとAKTがしっかりフルセグ復調していた。
 FEM画面表示までは作業しなかったが、岩賀二丁目のファミマもAKT受信可能と判断する。
 こちらは烏帽子岳の山岳回折伝搬路の線上にあたる。延長線上に板柳町常海橋の板柳東小学校や、五所川原市持子沢(七和)の受信点があることになる。

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【弘前市岩賀三丁目の岩木川土手】

 ファミマから引き返し、通称・弘前西バイパス(岩木川右岸土手)を北上して岩賀三丁目に移動してきた。
 老人保健施設のヴィラ弘前や岩賀の住宅地を見渡すここは、烏帽子岳の隣の茶臼岳の山岳回折伝搬路の線上である。
 茶臼岳烏帽子岳のおおよそ北西0.6kmに位置する標高1086mの山である。

 ここなら邪魔になるまい。例によってアンテナはマスプロ電工・LS56、ブースターはサイトウコムウェア・AMP-UK、ケーブルはマスプロ電工・S5CFB20Mを3mで勝負する。

akt@hirosaki-iwaga
【弘前市岩賀のAKT受信データ】

 いよいよ弘前でも市街地に近いエリアでAKTフルセグ受信成功だ!
 C/N=20dB、BERは1.04E-4だから、高性能アンテナを使えば一般家庭でも安定受信が可能だろう。



 当ブログは弘前市内でも三和でなら陣場岳の山岳回折AKTフルセグ受信に成功しているが、三和は北津軽郡鶴田町に隣接するという、弘前市でも市街地から離れた北方の地区である。

 旧和徳村の領域の岩賀ではあるが、弘前市街地にかなり近い所でもフジテレビ系の秋田テレビ(AKT)受信可能なのだ。

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【弘前市岩賀の受信実験地詳細】

 精密に地形を分析して来ているので、理論上は受かるだろうと思っていても、実際に弘前の街の喧騒や匂いが感じられる場所でAKT映るというのを自分の目で確かめると感動する。
 通称・弘前西バイパスこと岩木川右岸の土手は、岩賀から南下してもしばらくAKTが車載テレビでもワンセグ復調し続け、城北大橋の北側まで状態は良い。清野袋の住宅地も可能性があるとみている。

 ただ、烏帽子岳の山岳回折伝搬路上にあたるニッカウヰスキー弘前工場北側の土手では成績は奮わなかった。
 さすがに地上高2mにLS56を据えても、ニッカの工場や密集した弘前城下町の家並みに阻まれてしまい烏帽子岳が見通せないのだから仕方ない。
 この周辺の一般家庭で屋根にアンテナを上げればどんな結果が出るのか……

 烏帽子岳と茶臼岳の結果を受け、続いては田代岳の山岳回折伝搬路にあたる方面を見に行った。
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【弘前市大久保 土淵川左岸の平川合流点付近】

 続いて城北大橋の通りを東進して、田代岳の山岳回折伝搬路上にあたる弘前市大久保の土淵川の左岸土手へ。
 この先で土淵川は平川に合流し、対岸は弘前市撫牛子ないし南津軽郡田舎館村豊蒔になる。
 延長線上の矢沢、福舘、前田野目と好結果を残してきたが、大久保の結果はいかに。

akt@ookubo
【弘前市大久保のAKT受信データ】

 C/N=18dBしかないがBERはE-4キープでAKTフルセグ受信成功!
 
 青森市内でUHBを受信する場合、C/Nの高さの割にBERが良くない傾向があるのは以前に書いているが、BERがE-4といえば青森市で言えば雲谷や田茂木野、合子沢、青森空港などでのUHBの成績とほぼ同じになる。
 それを踏まえると、大久保のAKTの受信データは「使える」という判断に傾くように思う。

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【弘前市大久保 土淵川左岸から望む田代岳】

 弘前市大久保から見ると近くて特徴的な山容をする久渡寺山の左手(東側)から、三ツ森や長慶峠の隙間から田代岳の山頂はわずかに顔を出してくれる。
 実に奇跡的な伝搬経路としか言いようがない。奇跡的すぎるが故、伝搬路からわずかにズレるだけでも難易度が劇的に高くなったりするわけだが……

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【弘前市大久保の受信実験地詳細】

 受信実験を行った位置は県道260号の大久保橋から150m程度、土淵川の左岸土手を下流に向かった地点になる。
 この土手は1車線幅しかないため、微調整などは行えない慌ただしい受信実験となってしまった。
 ともあれ、弘前市内でも田代岳烏帽子岳茶臼岳の山岳回折が成立する地域ならAKT受信可能であることは間違いない。
弘前市に近づくほど受信データが劣化したのはなぜか?
akt@nishigunbousho
【実験を実施した2022年5月20日の当地の受信データ】

 上記は陣場岳の山岳回折による遠距離受信を成功させている、旧西津軽郡地域某所の当地のAKTで同日に記録した受信データである。
 C/N=19dBだから当地の平均的な成績であり、この日は異常伝搬の発生日ではなかったと考えている。

 その中で、好成績を収めた板柳町常海橋や藤崎町福舘などに比べて、弘前市街地に近い藤崎町矢沢や弘前市岩賀、大久保の成績が伸び悩んだのはどういうことだろう?

AKT7地点平均相関図
【クリック/タップで拡大します】

 前田野目は谷筋、持子沢は集落の住宅地で実験したというアゲインスト条件下にあるが、矢沢と岩賀、大久保はできるだけ見通し条件が良い場所を選んでの実験だったのである。

 もう少し、弘前市内でも受信電力(dBm)が伸びてくれてもいいように思うが、あまりにも回折点──つまり山が近いと山岳回折の結果も伸び悩むのかもしれないと思っている。
 地デジのUHFは建物の陰に回り込みにくい(=直進性が強い)とはよく言われるが、ならば山岳回折でも山から平地に向けて鋭く回折することも難しいのだろう。
 確かにブースターの接触不良も要因としてあるかもしれないが、ある程度は回折点から距離がある方が良いのかもしれない。

 あくまでも私の推測に過ぎないが、青森・秋田県境の尾根から少々距離を取ったエリアの方が成績は良いのかもしれない、そう考えた弘前の実験であった。

 次回は、久々の金木方面への移動である。

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