蓬田の瀬辺地から北に約4.5km、外ヶ浜町蟹田の蟹田港へ移動してきた。

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【蟹田トップマスト展望台から函館方面を望む】

 地上アナログ放送華やかなりし頃、朝日新聞青森版に掲載されていた北海道放送(HBC)のテレビ欄には「蟹田6」という表記があった。
 無論、HBC蟹田中継局があったわけはなく、函館送信所の6chという方が正しい。蟹田あたりならVHF6chでHBCが映っていたという意味である。
 蟹田港のランドマークであるトップマストの展望台の高さは30mを超えており、計算上は函館山の山頂や送信所群の鉄塔も見える地理条件にあるが、この日は目視できず。

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LS56を函館山方面へ向けて実験】

 さすがにトップマスト展望台にアンテナとテレビを担いで上がるわけにはいかないので、蟹田港の地上から実験を実施する。
 蟹田の地面からでは肉眼で函館山を目視することは不可能であるが、地デジのUHFなら電波の見通し距離内に入る。LS56を函館へ向けていざ勝負。

蟹田港
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 蟹田でもUHBTVhの受信に失敗。
 瀬辺地同様、民放全5波ともに受信に失敗である(HTB以外はワンセグ復調した。)。

 鉄塔のグループごと(TVhHBCUHBHTB)の傾向は青森市内や瀬辺地と同様だ。

 かつて「蟹田6」と称された元VHF局のHBCは叶わず、ここもNHK総合(VK)Eテレ(VB)だけしか映らないという結果であった。

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【トップマスト展望台から眺めた蟹田中心部の景観】

 蟹田も瀬辺地以南と同じくUHBTVhが映らないのであれば、函館局の遠距離受信が廃れてしまうのも仕方ない。

 とはいえ、NHKEテレの結果はとても良い成績であり、地理条件は整っているのである。
 山岳回折UHBの受信に成功した中里や、UHBTVhの受信に成功した稲垣より、蟹田の方が函館には近いのである。

 確かにUHBHTBの場合は野辺地の上北局の混信も影響はあるのだろうが、上北の混信を受けない民放3局(TVhHBCSTV)とも良くない成績とあれば、北海道の民放5局とも青森市や蟹田方面(約180°方向)へスピルオーバーしないよう、送信アンテナは相当シビアな指向性の設定としているのではないかという気がする。

 NHKと民放でERPにも大きな差は無いのにここまで成績に開きがあると、そう考えてしまうのである。

 ただ青森市方面へは極力絞っても、函館局が南西に位置する木古内町や知内町方面にも送信しているのは間違いなく、その向きの電波が津軽半島の脊梁で山岳回折するものを上手く捉えれば、中里稲垣のような成功例には繋がるのだろう。

平舘編に続く

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