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【岩木川下流域の広大な水田地帯】

 ようやくラジオダクト・異常伝搬シーズンも終わり、津軽平野の水田も黄金色に輝くようになってきた。
 山岳回折での北海道函館波・遠距離受信を開始しますということで今年の3月に開始したシリーズだが、北津軽郡中泊町──旧中里町福浦地区は非常に有望な地域とみていた。

 中里の福浦は、フジテレビ系・北海道文化放送(UHB)テレビ東京系・テレビ北海道(TVh)の受信に成功したつがる市稲垣中心部のファミリーマート稲垣店駐車場への伝搬路と同一線上にあり、447m高地の山岳回折が成立すると読んだのである。

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【豊岡地区農業集落排水処理施設】

 中里の福浦は、フジテレビ系・秋田テレビ(AKT)が受信可能と確認した深郷田から西北西に約2kmの集落である。
 集落内は家屋が建ち並び、残念ながら地表から高さ2m程度の受信設備では見通しが開けないため、集落北側の見通しの良い水田地帯での受信実験とした。稲垣で結果が出ている訳で、福浦集落の上空を函館局の地デジが飛んでいるのは間違いないのである。
 県道43号の新線沿い、豊岡地区農業集落排水処理施設の至近でLS56447m高地に向けてみる。

中里福浦・函館7波受信データ(2022/9/29)
FEM表示画面表示値
HBC中里福浦北北海道放送(HBC)
AntLV=53
POWER=-57dBm
C/N=20dB
BER 7.00E-6
STV中里福浦北札幌テレビ放送(STV)
AntLV=65
POWER=-53dBm
C/N=24dB
BER 0.00E-0
HTB中里福浦北北海道テレビ放送(HTB)
AntLV=34
POWER=-63dBm
C/N=13dB
BER 3.94E-2
UHB中里福浦北北海道文化放送(UHB)
AntLV=44
POWER=-59dBm
C/N=17dB
BER 5.25E-4
TVh中里福浦北テレビ北海道(TVh)
AntLV=48
POWER=-60dBm
C/N=18dB
BER 1.43E-4
UHF18ch
ATV中里今泉局とch重複
測定対象外
NHK総合・函館(JOVK)
AntLV=**
POWER=-**dBm
C/N=**dB
BER *.**E-*
VB中里福浦北NHK Eテレ函館(JOVB)
AntLV=82
POWER=-47dBm
C/N=31dB
BER 0.00E-0

 UHBTVhも余裕の復調!!やはり山岳回折は強い!
 HTBのみワンセグにとどまったが、ATV中里今泉中継局とch重複(UHF18ch)となるNHK総合・函館以外の全局がフルセグ復調を達成した。
 (意外と飛距離のある中里今泉中継局)

 受信点の緯度は北緯40度57分21.60秒であり、津軽中山山脈を挟んで反対側の上磯(陸奥湾側)では東津軽郡蓬田村中沢の浪返と同緯度になる。蓬田の瀬辺地や、青森の後潟ではUHBTVhも受信不可能という結果に対し、対照的な好成績である。

 これが中里福浦での受信結果だとする証拠映像も出しておこう。
 津軽平野でもフジテレビ系テレビ東京系受信可能な地域は存在するのである。
 特に高性能なアンテナなどは使っていない。山岳回折という地理条件が勝因である。

中里福浦北
【中泊町中里・福浦の受信実験地詳細】】

 繰り返しになるが、この伝搬路の延長線上の稲垣でも受信に成功しているのだから、福浦集落でも成功するだろうと当ブログは見ている。
 旧中里町福浦なら、家の屋根の上にLS206TMHなどの高性能アンテナを設置してブースターを組み合わせれば安定してフジテレビ系テレビ東京系受信できるだろう
 UU混合についても、青森局(馬ノ神山)と函館局(函館山)のch関係からすると、フィルターを入れなくても混合器だけで上手く混合できるように思う。

TVH-NAKASATOFUKUURANORTH
TVh函館送信所ー中泊町中里・福浦の伝搬路断面図】】

 函館山のTVh函館送信所から見ると方角は195.09°方向、距離にして92.5kmである。
 函館山から地デジの電波は障害物のない津軽海峡を悠然と越え、東津軽郡今別町山崎付近で青森県に再上陸。品岳北西の447m高地(今別町)で山岳回折し、後は峰々を交わしながら尾別集落西側で津軽平野の水田地帯に出て、最初の集落が福浦になるのである(尾別や上高根集落の上空も通過するが、両集落とも山が迫りすぎており受信は厳しいだろう)。

 それにしても2km東南東の深郷田に行けばAKTが秋田から飛んでくるわ、中里も遠距離受信愛好家には堪らない地理条件だ。
 次は岩木川を越えてつがる市側にも移動である。

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