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【山田川下流域にも見渡す限りの水田地帯が広がる】

 中里の福浦から県道43号・津軽令和大橋で岩木川を越えつがる市車力(旧西津軽郡車力村)に入り、農道で山田川左岸の下牛潟に移動してきた。
 山田川流域の一部である田光沼の水が再び十三湖へ向け流れ出す地点の左岸に位置するのが車力の下牛潟である。田光沼に対峙する土地らしく「鶴舞岬」の地名もある集落である。

 ここ車力の下牛潟もまた、フジテレビ系・北海道文化放送(UHB)テレビ東京系・テレビ北海道(TVh)の受信が可能だろうと踏んでいる。
 品岳より高い山なのに名前が無く、国土地理院の地形図上に標高の表記のみある531.5m高地の山岳回折が成立すると読んだのである。

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【下牛潟集落を北から望む】

 下牛潟も集落内は家屋が建ち並び、残念ながら地表から高さ2m程度の受信設備では見通しが開けないため、集落北側の見通しの良い水田地帯での受信実験とした。ちょうど稲の刈り取り時期ということで近隣の水田でも農家の人たちが働いていた。
 集落を東西に貫く県道2号から北に向かう農道があり、そちらでLS56531.5m高地に向けてみる。

車力下牛潟・函館7波受信データ(2022/9/29)
FEM表示画面表示値
HBC田光沼北下牛潟北海道放送(HBC)
AntLV=82
POWER=-51dBm
C/N=30dB
BER 0.00E-0
STV田光沼北下牛潟札幌テレビ放送(STV)
AntLV=69
POWER=-54dBm
C/N=26dB
BER 0.00E-0
HTB田光沼北下牛潟北海道テレビ放送(HTB)
AntLV=74
POWER=-50dBm
C/N=28dB
BER 0.00E-0
UHB田光沼北下牛潟北海道文化放送(UHB)
AntLV=65
POWER=-54dBm
C/N=25dB
BER 0.00E-0
TVh田光沼北下牛潟テレビ北海道(TVh)
AntLV=74
POWER=-53dBm
C/N=28dB
BER 0.00E-0
UHF18ch
ATV中里今泉局とch重複
測定対象外
NHK総合・函館(JOVK)
AntLV=**
POWER=-**dBm
C/N=**dB
BER *.**E-*
VB田光沼北下牛潟NHK Eテレ函館(JOVB)
AntLV=87
POWER=-49dBm
C/N=33dB
BER 0.00E-0

 UHBTVhのみならず民放5局全部復調!!山岳回折絶好調だ!
 ここもATV中里今泉中継局と(ch重複(UHF18ch)となるNHK総合・函館は調査対象外だが、民放5局+Eテレが全部C/N=25dB以上、全部BERエラーフリーというのは凄すぎる。

 受信点の緯度は40度55分27.41秒であり、津軽中山山脈を挟んで反対側の上磯(陸奥湾側)では青森市の小橋と同緯度になる。小橋でこれほどの好成績は出ない。

 車力での受信結果だとする証拠映像も出しておこう。
 津軽平野でもフジテレビ系テレビ東京系受信可能な地域は複数、広範囲に存在するのである。
 中里の福浦と同様に、車力の下牛潟も山岳回折という地理条件が勝因である。

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【下牛潟集落北側の水田の農家の男性と会話した】

 ちょうど受信実験地に隣接する水田の農家の男性と会話する機会に恵まれた。
 「北海道のテレビが映っているんです」と伝えると、興味津々という感じで画面を覗き込んで「RABとは違うのか?」と聞かれたので「HBCです」と答え北海道の民放5局の映像を見せるとかなり驚いたようだった。残念ながら下牛潟在住の人ではないということで、下牛潟で北海道波を遠距離受信する家があるかどうかはわからなかったが、こうやって地道に現地の人に伝えていくことが重要だと思っている。

 さて。
 2020年11月01日の当ブログ記事岩木山山岳回折で津軽で秋田テレビが映るかもしれない地域にて、『田光沼北西岸の下牛潟 鶴舞岬の集落は比較的有望な気がする』と書いていたので、秋田波の状況も確認しなければ。

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【下牛潟・鶴舞岬の集落南端部】

 実は岩木山の山岳回折については結果を出せていない。
 AKTと同一鉄塔を使用するFM秋田(82.8MHz)はノイズなく明瞭に聴取できるので、山岳回折自体は成立していると思うのだが、地デジの成績に恵まれない。

車力下牛潟・秋田2波受信データ(2022/9/29)
FEM表示画面表示値
ABS下牛潟秋田放送(ABS)
AntLV=23
POWER=-71dBm
C/N=9dB
BER 3.94E-2
AKT下牛潟秋田テレビ(AKT)
AntLV=17
POWER=-71dBm
C/N=6dB
BER 3.94E-2

 秋田はAKTワンセグに何とか届く程度の微弱さ。
 AABに至っては全く反応がないC/N=0dBであったが、35chのABSワンセグ程度の反応があったことは特徴として挙げておきたい。
 アナログ放送時代、函館山のHTBが使っていた35chは、青森県では使われている中継局がほぼ無いようなものであり、電波環境は良いのだろう。

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【田光沼越しに遠望する岩木山】

 それにしても岩木山は地デジの回折はあまり上手くいかない御山なのだろうか。
 下牛潟で遠距離受信をするなら、やはり函館狙いになるのだろう。函館がダメな場合のサブ候補として秋田にも受かってほしかったが……

田光沼
【つがる市車力・下牛潟の受信地詳細】

 旧車力村下牛潟なら、家の屋根の上にLS206TMHなどの高性能アンテナを設置してブースターを組み合わせれば安定してフジテレビ系テレビ東京系受信できるだろう
 無論、狙うべきは函館局である。
 UU混合についても、青森局(馬ノ神山)と函館局(函館山)のch関係からすると、フィルターを入れなくても混合器だけで上手く混合できるように思う。

TVH-TAPPINUMANORTH
TVh函館送信所ーつがる市車力・下牛潟の伝搬路断面図】】

 函館山のTVh函館送信所から見ると方角は196.95°方向、距離にして96.9kmである。
 やはり函館山から地デジの電波は津軽海峡を悠然と越え、東津軽郡今別町浜名付近で青森県に再上陸。531.5m高地(今別町・五所川原市市浦の境界)で山岳回折し、十三湖を超えて下牛潟まで到達するのである。

 せっかくなので昼飯がてら稲垣にも行っておこう。


 前回は証拠動画を残せていなかったが、ファミリーマート稲垣店駐車場でTVh函館局が受信可能であることをあらためて示したい。
 駐車場ゆえ、大々的にアンテナを広げてやるのもちょっと難しいので、自車の駐車スペース枠内で軽くササっと受信したものではあるが、稲垣でも民放5系列受信は可能なのだ。

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【まる洋高橋食堂の豚鍋定食】

 以前に鶏鍋定食を食べたら美味かった、まる洋高橋食堂に行って、今回は豚鍋を頼んだ。
 相変わらずビッシリ表面を覆いつくす絹豆腐にはインパクトがある。
 味噌味がギリッと濃く、豚肉が美味い。
 肉鍋が美味いと感じるような季節になってくると、ラジオダクトのような異常伝搬も落ち着き、遠距離受信実験には適した時期となる。

 それにしても隣のおっちゃんが頼んだ「とんかつ定食」、エビフライまで付いてきて、村の食堂にしては凄い感じがした。次にまる洋高橋食堂に来たらとんかつ定食だな。

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