五所川原市でフジ系UHBとテレ東系TVh受信成功の記事と、北津軽郡鶴田町でテレ東系・テレビ北海道遠距離受信の記事で掲載した、415高地の山岳回折の地形断面図を再掲する。

TVh函館局−五所川原市長橋 伝搬路断面図
【TVh函館局−五所川原市長橋の伝搬路断面図】

TVh函館局−鶴寿橋伝搬路断面図
【TVh函館局−鶴寿橋の伝搬路断面図】

 地形断面図で左が函館方、右が青森方になるが、415高地の右側に標高330mくらいの山があるのが見えるだろうか。
 函館山のTVh函館局から約85.9km地点に存在する無名の山である。

 この標高330mくらいの山ってのが曲者で、50mほど東にずれると標高は350mを超え、南東に150mもずれれば374mという標高になるため、わずかな角度差で山岳回折が破綻する原因となる。
 また、標高330mくらいの山が存在するため、受信実験に成功した五所川原市長橋より北側では415高地の見通しが無くなり受信の望みも絶たれてしまう。

415
415高地回折点から南側の標高図】

 国土地理院の色別標高図機能を用いて、415高地回折点から南側の伝搬路と地形の関係を地図化した。
 東にわずかにずれるだけで374m高地が支障するばかりか、わずかに西にずれても293m高地が支障するのである。

 TVh函館局の電波は、415高地で回折した後、この374m高地293m高地の地形の隙間を縫うように五所川原や鶴田に到来するのだ。
 奇跡的な隙間である。

津軽山地 主部
津軽山地の色別標高図】

 津軽山地の主な山で掲載した津軽山地の色別標高図も再掲。
 415高地以南も奇跡的な隙間を縫う伝搬路であるが、そもそも415高地にたどり着くまでも奇跡的な伝搬経路である。

 函館山から津軽海峡を越えて津軽半島に上陸後、平舘山地の坊主岳や尖岳の稜線をギリギリのラインで交わし、中山山地と平舘山地の隙間の今別川水系の谷を通って奇跡的に梵珠山地北部の415高地まで到来しているのだ。

415高地写真
つがる市車力下牛潟から見た415高地と玉清水山】
 
 精査中だが、おそらく津軽平野に地デジ函館局の山岳回折を成立させる梵珠山地の山としては415高地が唯一の山で、中山山地の伝搬ルートを含めても最東のラインである。

 ちょっと奇跡的すぎる隙間を通るが故か、山岳回折の伝搬路の幅はせまく、青森・秋田県境の峰々の山岳回折による秋田局の遠距離受信よりも難易度が高めなのが玉に瑕である。
 
 ただ、函館局の受信で得られるものの大きさは、秋田のそれとは比較にならないし、何より五所川原の市街地でも可能性があるのだから、しばらくこのルートの研究を進めてみたい。
おまけ

 2020年度に実現した秋田局の固定受信体制確立から4年目の2023年度、ついに秋田名物・修学旅行CMを目撃したので報告しておく。

秋田名物 修学旅行CM
麺屋うるとら 鷹巣中学校ツルタック 横手南中学校
麺屋うるとらツルタック

 今、秋田から修学旅行に行っている中学3年生も、当地で陣場岳の山岳回折AKTの遠距離受信体制を確立した2020年10月にはまだ小学6年生だったのだよな。
 彼らは小学校の修学旅行が中止に追いやられるという憂き目を経験しているかもしれないし、コロナ禍の間、中学校でも修学旅行が中止にされるかもしれないという不安な時期もあっただろう。

 コロナ禍は長かったが、ようやく普通に修学旅行が出来る世の中に戻り、秋田の放送局も修学旅行CMをどんどん再開しているというのが本当に感慨深い。

 麺屋うるとらさん、鷹巣なら青森から近いから行ってみよう。
 
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