オール弘前ロケの映画「バカ塗りの娘」を鑑賞した。
 弘前が舞台だとは知っていたが、主人公の居住地として三和がスクリーンに映るのを見て、上映終了後に思わず弘前方面へとクルマを走らせてしまった。

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【主人公・青木美也子役の堀田真由が自転車で走っていた弘前市三和】

 弘前に限らず、地方都市を舞台にした映画やドラマは数十年経ってから記録映像としての価値が高まってくるように思う。
 2022年前後の弘前の街並みや、エキストラで出演した弘前市民の映像が「バカ塗りの娘」によって保存されたのである。

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【増田商店には「バカ塗りの娘」のポスターがあった】

 弘前市三和といえば、当ブログで弘前市内でフジテレビ系地上波受信を確認できた土地である。
 そういう個人的事情もあって、三和が舞台の「バカ塗りの娘」はより一層印象的な作品として熱中した。自分が知る土地が舞台という作品は、滅多にあるものではないのだ。
 増田商店にも映画ロケ地であったという証拠物が残っていた。

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【堀田真由の祖父が入居する老人ホームに向かうシーンで登場する砂沢溜池】

 増田商店から砂沢溜池の土手に坂を上がり、溜池沿いを走るシーンはワンカットで撮られており、普段はりんご果樹園に向かう農家や溜池に野鳥観察に来る人くらいしかいない砂沢の溜池に堀田真由が来たというのが夢のようである。
 本当はこの先には笹館や裾野のりんご果樹園地しかなく、実際に老人ホームのロケ地となった大川のサンタハウスとは全然違う方向になるが、弘前郊外を象徴するような土地としてロケ地に選ばれたのだろう。

 せっかく三和に来たのだからアンテナも振っておこう。

弘前市新和郵便局近傍
FEM表示画面受信風景
AKT受信データ弘前市三和DSC_0828

 弘前市三和では今日もフジテレビ系の秋田テレビ(AKT)があずましく映っていた。

 弘前市三和の新和郵便局近傍でAKTの推定受信電界強度は44.0dBμV/m。
 当地と同じく陣場岳による山岳回折によるものである。

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【西俣堰の向こうに陣場岳が聳えていた】

 青森市はシネコンが無くなってしまった。「バカ塗りの娘」は青森松竹amzやシネマディクトでも公開されているので鑑賞可能だが、作品によっては青森市では上映されないものもあり、弘前やおいらせ町まで出かける映画ファンもいる。
 弘前やおいらせまで行ける移動手段を持っている大人ならともかく、そうではない小中学生などは気軽に最新作を見ることもできない状況が良いはずがない。このままでは青森市の映画鑑賞文化が廃れてしまうのではないか。

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【弘前市の新和出張所もロケ地の一つ】

 地上波のチャンネル数も他県より少ない状況が良いはずはない。役所(NHK)と学校(Eテレ)の他に商業施設が3箇所しかない街より、4箇所、5箇所ある街の方が賑やかで魅力的である。
 今さら青森県に4局目はあり得ないにせよ、4チャンネル目をどうにか他県から得ることは出来る。遠距離受信はテレビの視聴文化にも良い影響をもたらすはずである。

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【劇中では堀田真由がこのカウンターの右側に佇んでいた】

 「この町のメインストリートわずか数百メートル さびれた映画館とバーが5、6軒 ハイスクール出た奴らは次の朝 バッグをかかえて出てゆく」
 浜田省吾の「MONEY」の歌詞の冒頭を引用する。
 店が3軒しかない飲み屋街を想像してほしい。3軒ともそれなりに繁盛している店ではあるが、その日、3軒とも入りたい気分でなければ、帰宅して終了である。寂れた飲み屋街が嫌で、出ていく者もいるだろう。
 それでも4軒目、5軒目が開いていれば飲み屋街で飲んで行こうかということもあり得る。4軒目で飲んで、「もう1軒いこうか」と最初の3軒のどこかに入ることもあるのである。
 選択肢は多い方が良い。
 
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【年代物の新和村役場の温度計が映画にも出ていた】

 「バカ塗りの娘」に話を戻す。ネタバレになるので詳しく書かないが、堀田真由が役所を訪れるシーンがあり、そこに映りこんだ新和村役場の温度計に刮目した。
 ロケ地情報には無かったが、新和村役場時代の備品があるなら弘前市の新和出張所しかなかろうと予測して突入。市職員の人に尋ねるとロケ地ですと言って、撮影も快諾してくれた。

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【堀田真由がKis-My-Ft2宮田俊哉に続いて進入した破れたネット】

 三和を中心に新和地区を巡って、最後に重要なロケ地の一つである旧三和小学校にも行ってきた。
 ここをKis-My-Ft2宮田俊哉と堀田真由が通って行ったとは思えないほど静かだが、三和小学校の在りし日は多くの子供たちの歓声も響いていた場所なのであろう。

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【三和小学校銘板】

 弘前を発つ前に三和小学校の校門でも受信実験をしたが、普通にAKTが受信できた。これほどまでに簡単にAKTが受信できるのに、三和で受信している家は見つけられなかった。
 青森の親局向きかもしれないので確証は持てないものの、他の家よりも北寄りに向けて30素子パラスタックアンテナを掲げている家も見つけた。
 函館局受信の可能性を考え、地形断面図を取ってみたが山岳回折は望め無さそうな地形であり、アナログなら何とかなったかもしれないが地デジでは生きていないアンテナだろうと思う。
 その立派なアンテナを秋田に向ければ、陣場岳AKTを連れて来てくれる可能性が望める位置なだけに、もう少し弘前市内でもAKTが受信できる場所もあるという情報が広まればよいのにと思わずにはいられない。

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