黒石市から浅瀬石川に沿って国道102号を十和田湖方面へ向かうと、浅瀬石川ダム(虹の湖)を過ぎた辺りで平川市(旧南津軽郡平賀町)に入る。
写真1の奥側にあたる浅瀬石川上流域の小国、葛川、切明、井戸沢、切明、平六、温川などの地区はいずれも旧平賀町の領域ということになるが、平賀の中心部は平川水系の柏木にあり、浅瀬石川上流域からは軍馬平の峠で隔てられている。
軍馬平を越える県道282号小国本町線は全線舗装路だがカーブが連続する峠道であり、平賀方面より浅瀬石川沿いに整備された国道102号で黒石市に出る方が便利に見える。
実際、令和3年度の道路交通センサスでも浅瀬石川上流域からは平賀より黒石に出る方が便利である。黒石と平賀の県道13号大鰐浪岡線交点までを比較すると、小国−黒石の昼間12時間の上下線の平均旅行速度が49.7km/hで所要時間はおおむね20分以内。現役世代のマイカー通勤利用者が多い朝夕混雑時間帯なら、国道102号には平均旅行速度が60km/hを超える区間もあるほど整備状況は良いのである。
これに対し小国から平賀に出る場合は、カーブの多さもあって平均旅行速度は41.5km/hにとどまり、25分以上かかる計算になる。これが冬の雪道となれば、県道282号の峠越えよりも整備された国道102号の方がさらに快適だろう。
現代の地図や道路状況をみると、小国や葛川が同じ浅瀬石川流域の黒石ではなく、峠を隔てた平川水系の平賀(平川市)に属するのは何とも不可解である。
ならば歴史を紐解いてみると、どうやら藩政時代に黒石藩に属したか弘前藩に属したか、というのが理由らしい。
森林助編(1976)「津軽黒石藩史」(歴史図書社)によれば、1577(天正5)年、後に弘前藩祖となる津軽為信が堀越城の出城として黒石城を修築する。藩政時代を迎え、黒石は津軽氏の領土であったが、1656(明暦2)年に黒石藩が成立し、黒石は従来の弘前藩域から分離する。
成立時の黒石藩の石高は五千で、黒石村、野際村、田中村、目内沢田村、飛内村、小屋敷村、株梗木村、上山形村、石名坂村、下目内沢村、温湯村、不動館村、板留村、馬場尻村など二千石だったという(残りの三千石は平内と、上州の尾島である)。
浅瀬石川の上流に向かう方では、1656(明暦2)年に温湯とか板留とか現在の浅瀬石川ダム周辺まで確実に黒石藩の領土になったことはわかるが、さらに上流はどうだったのだろうか。
斎藤譲著(1988)「続平賀町史跡文化財めぐり」によれば、板留の上流に位置する小国が文献に登場するのは、黒石藩の成立から16年後の1672(寛文12)年に書かれた「郷村帳」に「平賀庄新田 八十二石 小国村」と記載されているのが最初だという。小国の立村時期が詳しくわからないが、おそらく黒石藩成立時には温湯や板留の奥に小国は藩政体制下の村としてまだ存在しなかったのだろう。
そして、小国を記載いたらしめた「郷村帳」にある「平賀庄新田」という単語から、弘前藩領の平賀庄によって開拓されたことが、小国が平賀に属する歴史の始まりになったのだろう。
ただし、1953(昭和28)年に竹館村役場の葛西覧造が著した「竹館村誌」では、それ以前から小国が存在した可能性も指摘されている。同書80頁によれば、「小國河合に小部落國家を形成したからの名であるらしい。鎌倉時代から既に領主が知れ、浅瀬石城時代には小國兵部が領主であった」とされ、小国の誕生は鎌倉時代まで遡る可能性がある。
本当に小国家的な村であった可能性もあるのだろうが、柳田国男が1936(昭和11)年に「地名の研究」で「嶮阻の山を越えなければ、入って行かれない」という特徴の共通点を指摘した、全国各地に点在する小国(ヲグニ)の一つのような気もする。
もっとも、縄文時代からの遺跡もあるというので、何らかの人の営みは相当古くからあったと思われる。
斎藤譲(1988)「続平賀町史跡文化財めぐり」によれば、小国からさらに浅瀬石川の上流側に位置する切明の立村時期も不明だというが、1684(天和4)年の天和絵図には弘前藩の領土として切明村が描かれているといい、文献上では小国の登場から12年後となる。
葛西覧造(1953)「竹館村誌」では、切明についてもさらに古くからあった可能性を指摘していて、同書71頁によれば津軽氏の独立以前の南部領時代に関所があり、茶屋や陣笠宿という掛小屋もあったほど繁盛していたというが、大光寺城落城と同時に南部方が関所を切り上げて撤退し、以後「切り上げ」から切明になったという。
津軽氏の独立後、不倶戴天の敵・南部信直が築いた盛岡藩とは交流が断絶するため、「南部へ間道ありと雖(いえど)も、藩政の時は、通行を厳禁せられたり」といい、南部領時代には三戸から津軽に抜ける街道筋としてある程度栄えた切明が、津軽氏の独立後は越境が出来ない行き止まりの古道沿いで打ち棄てられたような状況になったということだろうか。
葛川や井戸沢を抜け、さらに十和田湖へ向け奥に進むと現れるのが平六である。弘前から一貫して整備状況のよかった国道102号も、平六を抜けた先の別荘分譲地付近でセンターラインを失う狭路となり、どことなく最終集落の雰囲気も感じられる。
斎藤譲(1988)「続平賀町史跡文化財めぐり」によれば、平六は小国や切明よりさらに時を隔て、享保年間(1716〜1736)に開村されたといい、葛西覧造(1953)「竹館村誌」でも「享保この方出來た」と一致している。
藩政時代において浅瀬石川上流の弘前藩領の小国や切明、平六などの村の成立は時代の流れとともに上流の奥へ奥へと進んでいったことがわかる。
斎藤(1988)と葛西(1953)の資料によって浅瀬石川上流の村の成立時期の差異はあるが、鎌倉時代や南部領時代に一度生まれた村が津軽独立後の街道封鎖で廃れたり、場合によっては災害や飢饉で村が無くなったことも理由なのだろうか。
しかし、なぜ小国など浅瀬石川上流域が黒石ではなく平賀によって開拓されたのだろうか。
ここからは歴史地理的な話になってきて、浅瀬石川沿いの道路の状況と関わっているのではないかとみている。東奥日報社が1932(昭和7)年に刊行した「青森県分水嶺探勝報告」によれば、津軽為信の独立以前、もともと浅瀬石川流域は三戸南部氏の領域であり、南部氏側では浅瀬石川を黒石川と呼んでいたらしい。
同書によれば「奥入瀬の河畔から枝流小幌内川を遡って少しく舊(旧)路條が残ると雖(いえど)もそれから奥の路線は不分明になる。この路を南部では俗に黒石路と云ふさうだ。但しそれは津軽黒石への路と云ふのではなくして津軽黒石川條へ行く路と云ふ意であらう。」とあり、現在の国道102号奥入瀬バイパスにも似た経路で奥入瀬川流域から黒石川水系(黒石市街に非ず)へと通ずる古い道として「黒石路」があったのだという。これを津軽側では「南部間道」と呼んだ。
南部間道(黒石路)は「廃絶している」状況になったというが、明治維新の際、津軽と同じ新政府側の秋田の十二所に南部藩軍が侵攻すると、弘前藩と黒石藩も賊軍の侵入に備え葛川や小国の警備を強化したという。
ともかく江戸時代には南部間道(黒石路)が廃絶状態になってしまったこともあり、黒石側から浅瀬石川上流方面への道は良くなかったらしい。
驚くべきことに前出の斎藤譲(1988)によれば、井戸沢の人々は昔は毛馬内に売り物(竹材、紺屋灰、干わらび、きのこなど)を運び、日用品を買って帰ったものだといい、毛馬内の方が黒石に出るより遥かに近く便利だったという。毛馬内とは、現在の秋田県鹿角市十和田の毛馬内である。
浅瀬石川上流域の村にとって、川沿いに黒石に出るより鹿角の毛馬内の方が便利だったというのだ！
1918(大正7)年に作成された十万分の一地形図弘前一號黒石をみると、浅瀬石川に沿って里道が黒石から十和田湖畔まで通じている。
このうち、旧黒石藩領の板留から弘前藩領の小国までの藩境を越える区間は、里道の区分3段階で2番目の聯路(道幅1間=1.8m)という扱いになっている。
小国からは琵琶ノ平まで聯路が続くが、琵琶ノ平から葛川は里道の区分3段階で3番目の間路(道幅半間=0.9m)まで落ち込む。葛川−井戸沢−平六は再び聯路に回復し、平六からは秋田県境の滝ノ沢峠を越え十和田湖畔の和井内、十和田銀山、生出、そして鹿角の毛馬内まで里道の区分では最高規格の達路(道幅1.5間=2.7m)が通じているのである。確かに大正時代の地図からも、浅瀬石川上流域の葛川や平六は十和田湖畔を経由して鹿角に出るのが便利であると見て取れるのである。
浅瀬石川上流域の各地域にとって、同じ浅瀬石川流域とはいっても黒石との地理関係は決して密接とは言い難い状況だったのである。
以上のような歴史的・地理的背景から、小国や葛川は、開拓した平賀側の領域に入ったのだろう。
ただし一時例外的に、葛川や平六が明確に黒石に属した時期がある。
平賀町町誌編さん委員会(1985)「平賀町史上巻」によれば1871(明治4)年7月に弘前県が成立した際、旧平賀町の大半は弘前藩時代と同じく弘前県に属したが、葛川と平六が黒石県に入ったという。官軍に楯突いた賊軍南部領と接する境界地帯ゆえ、廃藩置県を推進した中央政府の薩長閥の意向があったのだろうと推測するが、理由はよくわからない。
もっとも2か月後に黒石県は弘前県に編入され、さらに同月、青森に県庁を移転し青森県が成立するため、明確に行政区画で平賀ではなく黒石に入ったといえるのは短期間である。
1899(明治32)年に町村制が実施されると、小国、葛川、切明など浅瀬石川上流域の各村は、親村(親郷)ともいえる平川流域の沖舘、新舘、唐竹、広船などと共に合併し南津軽郡竹館村となった。
そして1955(昭和30)年、竹館村は柏木町、大光寺町、尾崎村、町居村と合併し、南津軽郡平賀町になるのである。平賀町は2006(平成18)年に尾上町と碇ヶ関村と合併し平川市となり、引き続き浅瀬石川上流域の各地域も同市に所属しているのである。
さて、昭和の大合併時には、浅瀬石川上流域では黒石への分離合併の声もあったのだという。
2015(平成27)年12月18日に平川市克雪管理センターで開かれた平川市のまちづくり懇談会で、小国・葛川間の短絡道路建設を求める葛川地区住民の「平賀町合併時、私たちの地域は黒石市でいけばよいという意見もあったが、旧竹館村の人であるからということで平賀町に入った。市役所にまっすぐ抜けることができる道路を要望したい。」という発言が同市の議事録に残っているのである。
やはり今となっては道路状況も良い、同じ浅瀬石川流域の黒石の方が便利だと感じている人も少なくないのだろう。
奇しくも、かつて南部間道とか黒石路と呼ばれた悪路が改良され二級国道102号弘前十和田線が開通し、弘前−黒石−十和田湖を結ぶバスが定期運行を開始したのは、平賀町成立から4年後の1959(昭和34)年夏である。
日本観光協会(1966)「観光開発と地域経済 : 観光産業の経済効果にかんする基礎調査 〔第2〕」によれば、それまで行止りの湯治場に過ぎなかった黒石温泉郷が二級国道102号の開通で十和田湖に隣接する温泉郷としてにわかに活況を呈するようになったといい、昭和の大合併と国道の整備の順序が逆に起きていれば、浅瀬石川上流域の各地域も、賑わいを見せる黒石への分離併合を多数決で押し切ったかもしれないと思うのである。
さて、藩政時代まで遡る話で前置きが大分長くなってしまったが、調査のきっかけは、明治や大正の井戸沢の人が県境を越え秋田の毛馬内と経済交流していたように、平賀の奥には県境を越えて岩手めんこいテレビ二戸中継局(50ch)を山岳回折で遠距離受信している地域があるかもしれないと考えたからである。
その地域名は「善光寺平」。長野市のある信州の善光寺平と同名の地名である。
前出の東奥日報社(1932)「青森県分水嶺探勝報告」の南部間道(黒石路)の項にも「ゼンコジ平」という単語が出て来ることから、地名としては江戸時代よりさらに古くからあったのだろう。佐藤雨山, 工藤親作編(1931)「浅瀬石川郷土志」(陸奥郷土会)によれば、「ゼンコジ平には善光寺と稱するお寺さへあつたのだと。何でもこの路條のどこかの竹藪の中に古碑が一基ある筈だなんぞと稱へられてゐる」といい、元は善光寺という寺があったとされるが、その寺の跡地も今では笹藪の海に沈みわからない。集落としては1952(昭和27)年の入植によって開拓されたのだという。
平賀の善光寺平の面白いところは、標高が高い高原地帯ということもあって、山岳回折1回で届きそうな地形条件となる送信所が八戸、二戸、十和田湖、盛岡と4つもあることである。盛岡局は岩手山によるもので、私はあいにく76km先の岩手山を望むことは出来なかったが、津軽に岩手山を望むことができる集落が存在したとは。
事前にGoogleストリートビューで観察したところ、善光寺平の住宅はすべてが十和田湖局方向にアンテナを向けており、盛岡親局を遠距離受信する家は無いようだが、角度差20°程度なら二戸局を受信できている家もあるかもしれないと考えたのである。
| 八戸・十和田湖・二戸 CH構成表 | |||
| CH | 八戸 | 十和田湖 | 二戸 |
| 14 | TC | ||
| 15 | IBC | ||
| 17 | TVI | ||
| 18 | ATV | ATV | |
| 19 | IAT | ||
| 20 | TG | TG | |
| 21 | QC | ||
| 22 | RAB | RAB | |
| 23 | QG | ||
| 24 | ABA | ABA | |
| 26 | TC | ||
| 50 | MIT | ||
念のために、善光寺平の各戸で受信しているのが十和田湖局で間違いないか確認のため、Eテレ青森(TC)の受信実験をした。十和田湖局はEテレ青森以外が八戸局と同じchなのである。26chの反応が良ければ見立て通り十和田湖局受信、14chがよければ八戸局受信である。
| 平賀・善光寺平 26ch受信データ(2024/9/14) | |
| FEM表示画面 | 表示値 |
 | Eテレ青森(TC) AntLV=66 POWER=-56dBm C/N=25dB BER 0.00E-0 |
見立て通り、Eテレ青森は26chで反応が強く出た。やはり平賀の善光寺平は十和田湖局を受信するエリアなのだろう。TBS系列局がない秋田県側の十和田湖畔でもATVが見れるとは聞いているから、その延長線上の外輪山で見通し外にはなるが善光寺平も十和田湖局が見れるわけだ。
平賀の善光寺から見て二戸局は十和田湖局方向より左寄り、約121.4°の方角の三ツ岳(戸来岳)の山岳回折で到来する。久しぶりの受信実験だが、当ブログ読者にはおなじみのマスプロ電工・LS56(利得+8dB)にサイトウコムウェア・AMP-UK(+21dB)、ケーブルその他(損失-0.6dB)の組み合わせである。
| 平賀・善光寺平 MIT二戸局受信データ(2024/9/14) | |
| FEM表示画面 | 表示値 |
 | 岩手めんこいテレビ(MIT) AntLV=36 POWER=-69dBm C/N=13B BER 3.94E-2 |
だいぶ粘ってみたが、岩手めんこいテレビ二戸局はワンセグ止まり。
二戸局、平賀の善光寺平でも受からなかったか。やはり津軽でめんこいテレビ受信は至難の業なのだろう。
受信電力があと10dB高ければC/Nも復調できる値まで伸びそうな気もするのだが、C/N=13dBではアンテナをより高性能なものに変えても厳しい予感がする。50chというハイチャンネルなことも良くないのかもしれない。
伝搬路の地形断面図はご覧の通りで、回折点は三ツ岳(戸来岳)の1箇所のみなので、何とかなって欲しかったが、なかなか上手く行かないのが山岳回折である。
山岳回折が上手く行くときは地形断面図も綺麗であるのだが、その逆で地形断面図が綺麗でも山岳回折が上手く行かないこともあるのが、遠距離受信の厳しさか。
では岩手山に向け、盛岡のめんこいテレビ親局20chの受信はどうなるだろうか。
| 平賀・善光寺平 MIT親局受信データ(2024/9/14) | |
| FEM表示画面 | 表示値 |
 | 岩手めんこいテレビ(MIT) AntLV=38 POWER=-58dBm C/N=14B BER 3.93E-2 |
盛岡に向けると受信電力が二戸より11dBも強い。
なのにC/Nは14dBで二戸局受信とほとんど変わらず、まるで品質が伸びずワンセグ止まりなのはどうしてだ。
おかしいと思い、アンテナの接続先をワンセグ対応のスマホに変えてわかった。
なんと、当初は20chでめんこいテレビ盛岡親局のワンセグが見れていたが、少し右に振った際に画面に現れたのは同じ20chの秋田朝日放送(AAB)のワンセグだった。
AABが20chを使う局と言えば、大館局と合川根田局の2か所しかないが、恐らく大館局だろう。
大館局がフルセグ復調するかもしれないと思ってさらに右に振ると、20chに映ってきたのはNHK総合・青森のワンセグで、西十和田局だろうか。もはやカオスである。
こりゃあダメだと左に戻すとめんこいテレビ盛岡親局を通り過ぎて十和田湖局のNHK総合・青森がフルセグ復調。以後、どれだけ方向調整しても20chでめんこいテレビ盛岡親局のワンセグ受信が復活することは無かった。
AAB大館局がワンセグで受かったので、AKT大館局の18chも狙ってみたが全くダメで、平賀の善光寺平でフジテレビ系の遠距離受信は不可能だと結論付けたい。
平賀の善光寺平は1973(昭和48)に全世帯離村しており、実は常住集落としては歴史を閉じている。それでも夏季限定で農作業に従事するかつての住民が滞在する住居が立ち並び、善光寺平集落はまだ生きていることを実感する。
かつての南部氏支配の時代には三戸と津軽を結んだ南部間道(黒石路)が通り、津軽氏独立後には藩境を越える人の流れが絶え、明治・大正の時代には県境を越えて秋田の毛馬内と交易をした浅瀬石川上流域で、県境を越えて岩手や秋田のフジテレビ系の遠距離受信をしていて欲しかったが、地理条件を基に思い描いたこちらの筋書き通りにはいかない。
それでも、旧南部領の十和田湖局の電波を旧津軽領で受信している集落があることに変わりはなく、浅瀬石川上流域に今も境界線を越える動きがあるのは面白い。
←クリックでブログランキングに投票！
コメント
コメント一覧
善光寺平のフジ系受信、もしかしたら花輪中継局も他中継局同様回折1回で届くみたいなので、わずかな可能性はありそうです。
まあ民家が花輪方面に向けてないところで、期待できるような受信状態ではないんでしょうが…
花輪TVは機械チルトはもちろん、電気チルトも下向きにかなりキツくかけている気がします。
色々と回折ポイントを探しては受信調査をしていますが、なかなか公にできるような結果が得られないですね。。
まあ花輪は真下の鹿角市街地(+小坂町中心部)だけに届ければいい中継局なので、仕方がないのですが…
いつもコメントありがとうございます。
調べてみましたら、確かに花輪局から平賀の善光寺平までは白地山の白地湿地帯付近の山岳回折1回で通りそうですね。
「新撰陸奥国誌 第2巻」によれば、井戸沢の人は春先の堅雪の季節となれば、最短距離を取って兎尻山を越え一瀉千里(いっしゃせんり)に毛馬内まで歩いて出かけたようですが、兎尻山が今の白地山近辺のことだと思われます。徒歩の最短ルートに近いコースを山岳回折伝搬路が通っているのだと思います。
花輪局は下向きチルトなのですね。当地(旧西津軽郡地域某所)では条件が良ければ、27chでさくらんぼテレビ鶴岡局を押し切って秋田放送花輪局がワンセグ復調することもありますので、ワンセグで良いなら飛んできてるとは思うのですが、フルセグ受信可能地点の発見はなかなか難しいようですね。